2015-07-28 ■ 君は散る桜 疚しい春に 虚ろな僕の 本音を赦す 雨は残酷で 君が蕩けて 指先の情の 化粧が滲む 完璧な夏は 君の残像が 満天の枝に 口づけする 再会を望み 僕は古びて 遠くの恋に 涙で汚れた 「晩夏の慕情」