2015-07-14 ■ 幻熱の揺らぎに 僕は意思を失う 裏の裏で歩んだ 夢遊病な足取り 形骸化した恋に 役割の口付けを 陽炎に眩んだ後 遠い恋慕は歪む 肌を焼く痛みに 醜い鏡を割って 喉に溢れる涎は 永久装置となる 白は否応無しに 哲学を塗り潰す 自壊する理性は 生きるに便利だ 「夏の白痴」