ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


清潔な鳥かごで

心臓に蕾を抱く

咲く頃合を知り

僕は目を細める

 

強く根が張れば

執着を吸い上げ

時折痛む合図で

日記が汚れてく

 

冷たい手を握る

貴方の淋しさに

僕は口を噤んで

遠い空を眺める

 

赤い花弁を望み

呼吸さえ諦めど

せめて楽園へと

哀しみを拐かす

 

 

「静謐な疾患」