2015-06-16 ■ ある一篇の詩に 片想いする少女は その恋の正気を 疑いもしなかった 学舎に詰込んだ 他人の浮き足など 愛想で取り繕い 不快にさえ感じた 不用意な舌禍が 少女を虐め抜けど 想い人を呟けば 孤独も温かかった 一節一節が甘く 熱が高鳴る詩篇に 貴方が全てだと 愛おしげに泣いた 「詩の恋人」