2015-06-09 ■ 聖母は僕を捨て 神の子を選んだ 気の遠い偶然を 残酷に信憑した 僕は愛を求めて 独りで彷徨った 石塊が痛かった 怒号に苦しんだ 彼は祝福をされ 僕は黙殺された 時代と共に歪む 教義に名は無い 今でも夢の中で 涙の赦しを乞い 馬小屋の双子に 諸共殺せと叫ぶ 「愚兄」