或いは美型詩の実験場。


約束して小指を落とす

紅を塗り薬指を落とす

眉を撫で中指を落とす

灯を消し親指を落とす

 

残った人差し指で

神様を指さした

残った人差し指で

悩む眼を貫いた

 

手の平は掴むのを止めた

生爪らはお洒落を止めた

手の甲は鈍器に変わった

もう二度と手は繋げない

 

人差し指だけが

畸形と育つ中で

人差し指だけが

天国まで届いた

 

 

「指の枝木は伸びて」