ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


蝶蝶は狡いです

生きる程に美しく

誰もが指先にて

佇む幸運を喜びます

 

思想に喩えられ

科学に遊びを与え

その上天命の為

花の蜜を吸うのです

 

ここまで恵まれた

完璧な生態なのに

後ろ暗くなど思わず

彼らは春風と戯れます

 

だから禁忌の如く

その翅を摘まんで

ピンで刺し殺したら

僕は地獄に飾るのです

 

 

「蝶蝶の罪」