ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


夏の酒宴の返り血で

祭囃子は調子が狂い

青姦覗けば舌を出し

金魚を丸々飲み干した

 

花火で手足は散乱し

見世物小屋が肉を売る

外れ籤屋に火を放ち

神社の鳥居で首括る

 

浴衣姿の野菜の群れに

醜女が一人犯される

憐れな狐は世を恨み

割り箸使って目を抉る

 

団扇で器用に顔隠し

半裸の坊主は間違える

蝉の死臭に気が触れて

神輿が僕を轢き殺す

 

 

「ナツマツリ」