2015-04-13 ■ 夏の酒宴の返り血で 祭囃子は調子が狂い 青姦覗けば舌を出し 金魚を丸々飲み干した 花火で手足は散乱し 見世物小屋が肉を売る 外れ籤屋に火を放ち 神社の鳥居で首括る 浴衣姿の野菜の群れに 醜女が一人犯される 憐れな狐は世を恨み 割り箸使って目を抉る 団扇で器用に顔隠し 半裸の坊主は間違える 蝉の死臭に気が触れて 神輿が僕を轢き殺す 「ナツマツリ」