ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕の大切な腰の脊髄は

宙に飛び立ち砕かれて

棒なる肢を撫でたなら

其処に安穏を垣間見る

 

僕の造形の欠如の前で

僕は僕を赦す術を視る

不随な躰は正直だから

失う代わりに奪わない

 

街路の端を歩かない

雑踏で耳を塞がない

視線の先を辿らない

隣人の知に怯えない

 

介護で約束を果たす君

其れが僕に慈愛を宿す

生物の冒涜だとしても

ただ唯一の救済なのだ

 

 

「無能の勝算」