ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


発狂した母が

若き僕を視る

草臥れた僕は

薬物を服用する

 

僕は子供になり

辻褄が合いだす

母の望む時代に

僕は手を伸ばす

 

弁当箱の匂い

芝生の手触り

口喧嘩の慄き

父親の肩の硬さ

 

若い犬が駆ける

僕には届かない

母はどうなのか

思わず顔が歪む

 

 

「蜜柑哀歌」