ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


何もかもが失われて

悲愴で躰が凍えていても

残骸となった感性で

不幸の手紙に詩を寄せる

 

貴方に届く、その距離が

僕の優しさの一切だ

不幸が不幸を呼ぶのなら

僕は貴方の名を呼ぼう

 

便箋は永遠に片想いをして

読まれる事なく火に焼べる

燃えるは不幸の名を冠す

切実なほどの卑屈さぞ

 

それでも僕は全てを賭けて

手紙に詩篇を書き残す

つまりはきっとこれこそが

恋の毛色と言うものだ

 

 

「不幸の一篇」