ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


ウツによく効く嘘を

砕いて鼻から吸った時

電信柱は行列を成して

愛する自由に歓喜した

 

ある柱は子犬を感電させ

ある柱は少女を轢き摺った

その行進は夜空を渡り

賑やかな唄が降り注いだ

 

電信柱の後に付き添い

遠くの星まで着いたなら

地球が急に恋しくなった

自分が急に恋しくなった

 

彼らの愛は恐怖と違わず

最後は全てが無くなった

そこで効き目が切れたから

僕は思わず手首を切った

 

 

「愛の電圧」