ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕の心の腫瘍の芽には

彼の泪がよく効きます

爽やかな歯並びを食縛り

溢れるは理性の劇薬です

 

裸で夢中にじゃれあえば

思わず真面目な顔になり

彼の肌にそっと触れても

体温は寂しく遠のきます

 

僕の細胞のその全てが

恋慕の嵐を否定します

彼は少し気まずげに

海の彼方へと去るのです

 

僕は夢見て、鏡の前で

青いスカートを履くのです

其処には歪な化け物の

か細い咆哮だけが映ります

 

 

「恋慕の嵐」