ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


少女は僕との夜伽の度に

観音開きの夢を観る

脈打つ臓物の嬌声に

鬼の胃袋は喜んでいる

 

嗄れた声の老婆らが

丁寧に捌いて切り分ける

欠損と共に臭いは立ち込み

彼女の肉感は失われる

 

呻る少女を僕は眺めて

悪夢の涎を掬って舐める

汗ばむほどの恐怖の色は

彼女を酷く淫靡にさせる

 

帰れぬ食材と化したなら

僕は朝食に無精卵を割る

目覚めた少女は泣き喚く

夢など直ぐに忘れる癖に

 

 

「血の夜伽」