僕の哀しみは

老犬の形をして

膝の上で窺い

乾いた咳をする

 

僕の後を追うも

足取りは弱く

潤んだ瞳には

柔らな否定を映す

 

か細く吠える夜は

僕も眠れなくて

汚れた毛並みに

卑屈の正体がある

 

衰弱する息遣いを

僕の弱音と併せ

真理を知る犬に

愛おしさを知る

 

 

「哀しみの老犬」