胎児と呼んだ

醜い腫瘍で

子宮が疼くと

少女は嘆いた

 

悪しき血濡れ

病気の類い

不埒な肉塊

魔の食べ残し

 

其処に愛は無く

結実は不感症

異物感の果てに

他人は育ちきる

 

産声をあげる

穢れた血肉に

少女は狂して

神さえ呪った

 

 

「濁った羊水」