音の鳴る踏切を潜り

風の詩篇を浴びたら

今は視えない理想の国へ

僕も辿り着くはずだ

 

息切れで肩は揺れる

瞳には寒空の星々

空気は肌を突き破り

震える指にキスをする

 

群衆の金切り声など

僕にはもう必要なくて

警笛は最後の暴力か

或いは瞬間の暗号か

 

一秒毎の情報量に

僕は初めて生を知る

轟音、疼痛、君の声

涙するのはまだ早い

 

 

「不可視境界線」