2014-12-11 ■ 山は悲しんでいる 川は苦しんでいる だけど僕は知らない 耳を傾ける事もない 都合の良い海が欲しい 静謐な海底に沈んで 退化した魂を宿し 眠るように忘れたい 聞こえの良い言葉で 武器を取る人々を憂う 湖畔に石を投げる事さえ 今では下品で乱暴となる 同じ顔をした詩人たちは 思想を持てと詰め寄る 僕は瞳の星に満足しながら 戦う言葉と仲違いをする 「自然の言霊」