ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


青痣の青のような

海で裸で泳ぐ子供

血汐の赤のような

林檎を齧る僕たち

 

性病のような

思考に陥って

悪夢のような

自意識を保つ

 

青空の虛のような

瞳で彷徨く浮浪者

血糊の嘘のような

パンを受る僕たち

 

煙草のような

大人を蔑んで

火酒のような

憧憬に溺れる

 

僕たちの間違った夏の喩えは

その答えだけを曇天に隠した

 

 

「僕たちの喩え」