ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕が恋をしたのは

小説のお化け

完全に運命的な本文

妥協の無い物語

 

彼女は恋をしている

主人公の優男に

想いが結実する前に

彼は死んだと記される

 

僕は知っているだけ

夢をただ見るだけ

彼女は僕に気づかない

僕を永遠に知りはしない

 

僕の想いは文間に灯る

届かぬ事こそ完璧だ

だから僕は恋を止めない

だから僕の恋は褪せない

 

 

「小説のお化け」