2014-10-24 ■ 僕はあまりに幼くて 自己矛盾の歯を剥いた そして構わず齧り付く 差し伸べる手も哀しみも 僕は僕しか許せずに 誰が誰かも解らずに 傷ついただけの代償を 払わせるべく生きていた しかし大人の臓器らは 謝りたいと思考する きっと沢山あるはずだ 抜け殻の日の後悔が いつか永訣する前に 全ての傷を認めたい 僕の腐った歯茎には まだ罪悪の果肉が残る 「十五の夏から」