2014-09-07 ■ 助けての置き場所は いつか殆ど忘れていた どんな顔をしていたか どんな声をしていたか 海底に沈む告白も 宇宙を回る憶測も 人の言葉に気が触れて 全て天啓に犯された 僕は確かに必要な 誰かの何かがあったのに 透明な毒を吸い込めば 想起の涙も枯れ果てる 立ち上がった人らが宿す 美しい暴力性をよそに 僕は宙に浮かんだ言葉を ポッケに入れてただ歩く 「哀訴のポッケ」