ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


地獄の川辺で

狂人が唄う

生前の彼は

善人であった

 

花と妻を愛し

尽力を注ぎ

自らは黙って

謙虚に笑った

 

子を成せない

妻を愛した

花を剪定する

心地のままで

 

閻魔は憂いて

狂人に問えば

曰く我が子の

命日なのだと

 

蘚苔が育ち

花が咲くまで

彼は唄うぞ

罪も知らずに

 

 

「剪定の愛」