2014-08-14 ■ 理解の外にある 白く濡れ帯びた花 僕は傷ついたと言い 視野の光は狭くなる 嘘は僕のものだから 見破る人が必要だ 僕は傷ついたと言い 台詞が重なり遺失する 敗北の味の果実を 齧る歯型が愛おしい 僕は傷ついたと言い 蟲が群がり巣を作る 大切な人もいたんだ この扉を叩くことだって 僕は傷ついたと言い 記憶の海に生かされる 「無力の言い訳」