割れた鏡は全てを映す
僕に勇気があるのなら
恐れることは何もない
ただ血塗れの鏡の世界
世界を細分化する為に
僕は何度も拳を打った
割れる度に世界は分れ
透明な孤独が溢れ出す
あの娘は朝に早く起き
ミルクを三杯飲みました
朝は容赦無く朝だから
動く喉はキラキラしてる
少年兵は写真に祈って
歩兵銃を撃ち鳴らします
夜は臆病にも夜だから
死んだ友らに墓を作って
今は全てが同じ世界で
僕は苦しく思うのです
全てを分けて映したい
世界は少々乱雑である
「割れた鏡」