2014-08-05 ■ 蛹のまま死ぬほうが きっと幸いだったのに 脈打つ悪意を秘めたまま 焚き火の中へと捨てて欲しい 僕が広げた背中の羽は 何より美しすぎたから 世界の視野をも魅了して ただ死の定めをばら撒いた はい、僕は敗北者です はい、僕は落下物です はい、僕は加害者です はい、僕は芸術品です 僕が産んだ億千の卵が 貴方の脳みそを喰い破るまで 羽根のもがれた僕が鳴くから 善悪のない誕生日が来る 「バタフライ」