ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


宇宙の春は生に満ち

それゆえ無情でありますか

此方はとても住み易く

蟲らが悲鳴を上げています

 

宇宙の夏は熱を持ち

それゆえ偉大でありますか

此方はとても汗をかき

魚が海辺で溺れています

 

宇宙の秋は切なくて

それゆえ孤独でありますか

此方はとても色が落ち

草木が遺言を残しています

 

宇宙の冬は静謐で

それゆえ末期でありますか

此方はとても骨が鳴り

人らが人らを憎んでいます

 

春は宇宙の風を浴び

夏は宇宙の影で寝て

秋は宇宙の味を占め

冬は宇宙の塵となる

 

僕は宇宙へ旅に行きたい

季節に居場所があるのなら

 

 

「宇宙の季節」