ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


音楽は輝き

幼い僕の心を奪う

音色の洪水は

一瞬で僕を飲み込む

 

新しい旋律が

必要なの

心打つ台詞が

大切なの

 

全てが幸いの物語で泳いでいたのに

それから色々と事情があったから

効かない薬は淫らな口癖を増やして

ああ、病者は、色々、色々、色々で

 

音楽は犯され

過敏な僕の頭を脅す

音色の暴力は

一瞬で僕を砕いた

 

新しい旋律は

もう要らない

心打つ台詞は

聴きたくない

 

そうして丁寧に音楽を否定して

死んだmp3だけ集めて鳴らす

僕のコレを代弁する音色はないと

ああ、安堵は、地獄、地獄、地獄に

 

 

「傷だらけのロック」