ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕の正しい通学路は

地獄の底の匂いがする

黒い野良猫の目ん玉を

齧る少女が時間を急ぐ

 

教室の喧騒のその果てに

あらゆる罵倒を組み立てる

僕の白い脳みそはまだ

南アフリカへと逃げたまま

 

先生と級友は夕暮れに

死んだものだと信じてる

僕は彫刻刀で刻みだす

花壇も誇りもスク水

 

僕の正しい通学路は

地獄の底の匂いがする

無味な家庭の帰り道

恥垢に塗れた命を舐める

 

 

「境界線の生徒」