ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


貴方は月と呟いた

それは夜の呼び水になった

雪と花が足りないと

僕は勝手に寂しくなった

 

笑顔が傷跡のようで

触れることさえ躊躇った

オジギソウが枯れて

僕は余計に孤独になった

 

月光が照らした肌は

冷たく滑らかに眠った

狼の遠吠えの代わりに

切実なamenだけが響いた

 

奪われたものをなぞって

貴方はもう一度、月と唱えた

僕は貴方の平静に沈む

泣く陽炎さえ大切に想った

 

 

「蒼月」