ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


愛を問うた戸惑いに

彼女の姿を思い出す

一つの恋慕の顛末で

全てを殺したあの夏を

 

誰もが敵と知っていた

理解を誘う声が痛い

大事なものが苦しくなった

奇跡を望む想いが憎い

 

病気、殺意、不信感

失うべくして失っていく

記憶、感触、喪失感

彼女に投げる石は穢れる

 

音も立てずに壊れる悲劇に

振り下ろす裏目とその死骸

血濡れで初めて正気を齧り

罪に堪えれず暗転を選ぶ

 

 

「彼女に残る音」