2014-06-28 ■ 愛を問うた戸惑いに 彼女の姿を思い出す 一つの恋慕の顛末で 全てを殺したあの夏を 誰もが敵と知っていた 理解を誘う声が痛い 大事なものが苦しくなった 奇跡を望む想いが憎い 病気、殺意、不信感 失うべくして失っていく 記憶、感触、喪失感 彼女に投げる石は穢れる 音も立てずに壊れる悲劇に 振り下ろす裏目とその死骸 血濡れで初めて正気を齧り 罪に堪えれず暗転を選ぶ 「彼女に残る音」