ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


虫籠の中で蠢く

僕の自尊心

共喰いを続けて

毒が満ちていく

 

肥えた自尊心は

一匹で笑う

そして卵を産んで

僕を孤独にする

 

虫籠の中身を覗き

他人が増える

僕の味に飽きたなら

瞳は通り過ぎる

 

あの才人を殺せと

虫籠は騒ぎ出し

惨めな標本を焼けば

自我の足が痙攣した

 

 

「虫籠は嫌い」