2014-06-12 ■ 小指を失ったら 君を強くブテない 血液の色をした 愛が果たせない 小指の傷口から 夜がホドかれていく 少しずつ満たして 部屋を切なくする 堪らず窓を開けて 夜を逃がそうとする 僕の影は溶けて 紡糸に奪われていく 君が僕を忘れる 僕が強くブテないから 毛玉の脳みそに ラッパの音が響く 「運命の小指」