2014-06-11 ■ 肌を這う蟲は 酸素の悪戯 僕の脳に達して 思考を外に飛ばす 竦むのは罪だ 止まってはならぬ 殴るのは罰だ 信じてはならぬ 生活は騒がしい 枯葉が噂する 電柱が立つ真実は 僕の耳だけが知る 笑うのは嘘だ 考えてはならぬ 泣いたのも嘘さ 忘れてはならぬ まるで夢の傀儡の如く 僕は僕の所在を誤解する もしも悪夢が過ぎたなら 童話の一つでも残したい 「ジプレキサ哀歌」