君以外は全部嫌い
照らす太陽の白々しさも
街を飛び交うおべっかも
テレビが映す惨状も
ラヴホテル街の嬌声も
眠くなるような説教も
傷を浴びせる論客も
君が泣いてるその訳も
僕が許せぬこの僕も
君が好きを教えてる
陽射しが与える優しさを
褒め称える程の経験を
電波に流れる真実を
体液で繋いだ恋心を
先人たちの確かな哲学を
生き抜く為の思想らを
涙で流した毒の旅路を
自傷で死ねない喜びを
僕は君以外全部嫌いだから
僕は君以外も全部好きになれる
ありがとう、僕の世界は
君のおかげで美しくなる
「愛しき交換問答」