ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


優しさが過ぎて

胎児を拒絶する

非力な思想に

愛は育たない

 

自己犠牲と

それ以外の区別を

惑っている

疑っている

 

二度と逢えない事は

確かに知っていたから

熱を帯びた挨拶は

いつか僕を見捨てる

 

傷痕に躊躇わないのが

嗜虐的で正しい恋だ

臆病な僕は

壁越しにキスをする

 

 

「童貞有罪」