2014-05-28 ■ 僕が護ったこの街には 薄紅色が咲いている 風が其れを胃に収め 少しずつ風景を白黒にする 賑やかな市を走り回る 街灯りの下で肩を寄せる 酒場で陽気に乾杯を重ねる 全てが、全てが、愛おしい 廃墟で強姦を繰り返す 暗い部屋にて呪詛を唱える 銃弾を無差別に乱射する 全てが、全てが、愛おしい 僕は小さな世界の常夜灯 完全に色を失ったこの街で 僕はただ愛しか知らない 僕はまだ愛しか知らない 「常夜灯の献身」