ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕が護ったこの街には

薄紅色が咲いている

風が其れを胃に収め

少しずつ風景を白黒にする

 

賑やかな市を走り回る

街灯りの下で肩を寄せる

酒場で陽気に乾杯を重ねる

全てが、全てが、愛おしい

 

廃墟で強姦を繰り返す

暗い部屋にて呪詛を唱える

銃弾を無差別に乱射する

全てが、全てが、愛おしい

 

僕は小さな世界の常夜灯

完全に色を失ったこの街で

僕はただ愛しか知らない

僕はまだ愛しか知らない

 

 

「常夜灯の献身」