ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


寝言が漏れる暗闇に

薄く光りし顔が浮く

何か物を言いたげに

口を開けば中は空洞

 

それは少女と思えしも

老婆などにも思えられ

眠る子供の顔を覗くと

音も立てずに歯を剥いた

 

獣の顔で喰い散らかすは

級友の暴力で受けた痛みを

自傷の痒みに伴う痛みを

愛を亡くした心の痛みを

 

朝はまとこに何事もなく

子供はいずれ目を覚ます

その軽やかな涙に触れて

寂しい風が一度だけ吹いた

 

 

「治癒」