ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


心臓は遠いと泣いた

僕に蔑ろにされた手

アイドルにもなれずに

傷痕ばかり増えていく

 

握力を授からずに

今日も林檎を投げている

甘い果汁がハジけた末に

ハンケチは存外と優しい

 

計算高い奴隷になりて

反復される数字を記する

痛みはそれでも平等で

蜂蜜の中で幸福を探す

 

僕が正しき種族であれば

彼の不遇もなかっただろう

ただ手を繋ぐ口実だけに

僕に癒着する孤独なお手手よ

 

 

「右に繋げられた憐れな手」