ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


ミンチになった合挽肉を

父と信じて泣く子あり

それを捏ねては丸める母に

畏怖と嫌悪を抱きつつ

 

昨日眺めた昆虫図鑑に

答えは全て載ってると知り

形は人間の自らの生態に

疑問を持つのも止められない

 

父の焼ける匂いがする

馨しき肉食の起爆剤

生命の歓喜、本能の品格

堪え難き欲望に理由をつける

 

白々しくお皿に並べられた

父の面影残した肉達磨を

慎重にナイフで切り分けたなら

子の胃袋は罪悪の露で満ちる

 

 

「幼子の贅沢食」