ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


空腹の中見渡せば

歩く野菜に

笑う生肉や

眠った魚たちが映ってる

 

涎を流していれば

街はサラダボウル

バスは蒸し器で

道路はフライパンの上

 

――私、貴方の我慢を知ってる

――眠る前に私を見つめる涙も

――だから私の肉も骨も内臓も

――私は貴方に赦そうと思うの

 

猛毒の味を知ったから

僕は鬼になってしまった

いくら傷つき苦しもうとも

不思議とお腹は空くのです

 

 

「空腹する鬼」