2014-04-21 ■ 空腹の中見渡せば 歩く野菜に 笑う生肉や 眠った魚たちが映ってる 涎を流していれば 街はサラダボウル バスは蒸し器で 道路はフライパンの上 ――私、貴方の我慢を知ってる ――眠る前に私を見つめる涙も ――だから私の肉も骨も内臓も ――私は貴方に赦そうと思うの 猛毒の味を知ったから 僕は鬼になってしまった いくら傷つき苦しもうとも 不思議とお腹は空くのです 「空腹する鬼」