ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


春の陽気が楽しげに

この子を貰うと声かける

僕は言葉を震わせて

まだまだ早いと窘める

 

幸福模様の太陽や

笑顔ふりまく花々に

完璧な魂が欲しいからと

春風は得意げに語り出す

 

僕は失い慣れているから

悲しみさえも容易いと言う

結局絵本の続きをせがむように

野花は身勝手に議決を下す

 

僕がいくら懇願しても

例えば涙で息を止めても

どうして。ああ、どうして。

今日はこんなに晴天なのか

 

 

 

「春の陽気に裏切られ」