ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


若き紫煙が肺を満たし

萌芽するは地獄の花か

吐き出す諦観は当てもなく

宇宙の風に散らされる

 

そして旅に出る段取りに

誰もが一片の憎しみを持つ

誕生における副産物が

世界の熱量を僅かに刈り取る

 

祈り程よく雲にもなれず

願い程よく雨を降らせず

蒸留された毒の正体に

自分が全くの過ちだと知る

 

ならば今夜も健常を喰らい

蛍火になって神経を解すぞ

酸素に焦がれ窒素と混じり

希薄になってまだ責められても

 

 

「正しく不幸な煙草」