ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕が車椅子になったなら

日蔭に貴方の背を押して

血潮の透ける命が曇らぬ

小道を寄り添い生きようか

 

後ろを押すのはどなた様

この急傾斜の手前では

貴方の清らかな絶望が

車輪の芯まで伝わってくる

 

僕は自殺の道具でなくて

憂慮を知らせる凶器です

なので貴方はそのように

心得るのが大切です

 

浮世はあまりに軽薄で

階段気取った恋をする

僕は積もった闇夜のたびに

上手に畳まれ無口に冷めた

 

 

「銀色の車椅子」