ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


野兎を喰らった狼は

愛とは野生と理解して

吠えて吠えてまた吠えて

闇夜に朝日を灯してる

 

カマキリ程の本能に

何より憧れ嫌悪する

口の中の血の味は

舌を這いずりよいお味

 

――怖い夢を見たの

――あの人が死ぬ夢

――丸飲みにすら許せず

――味わい尽くす夢

 

狼は月の裏へと逃げる

少女となりて裸なままで

そして僕には出逢える前で

言いづらい事だと胸で泣く

 

その嗚咽に一片の

狼の牙がチラリと光る

 

 

「狼はカマキリになれない」