ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


水滴に一目惚れし

砂漠へ旅立つ前に

健全な肌が恋しく

毛布に残る血を舐める

 

渡り鳥が空しげに

羽を休める泉で

亡骸になった辞書の

見解を詩のように扱う

 

雨音の歳を数えて

取り乱した事実の

言葉の意味を求めて

息が詰まる記憶の

 

その果てに佇めば

誠実であると信じて

水に記した手紙は

いつか風に奪われる

 

 

「水分の文面」