水たまりから産まれた僕を
どうか変わらず愛して下さい
連続性のフイルムたちは
不確かに黒く燃えている
落雷をしたら嫌いな街も
懐かしさすら感じないのか
死ぬことにした土砂降りの中
傘という雑な武器で喉を突く
太陽は天国で休暇をとっていて
濡れた犬の肺炎に素知らぬ顔をする
熱で溶けた僕の骨、肉、内臓、魂は
今この地球の一滴へと混ざってく
いつかの僕はキチンと他人だ
詩に寄り添う思想も異物となる
だけど貴方は看破し許して
僕が僕でないと知ったとしても
「水たまりの僕」