ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


三月に産まれた殺し屋は

最初に僕の春を殺した

残酷に芽吹いた命らの

その哀しみを切り裂いた

 

少しこなれた殺し屋は

次に僕の雨を殺した

濡らした憂鬱の犠牲者の

その真相を海に沈めた

 

調子が出てきた殺し屋は

そして僕の朝を殺した

陽射しを浴びて焼け焦げた

その目の玉をくり抜いた

 

死期を理解した殺し屋は

最後に僕の嘘を殺した

世界の終りは加速していく

生きてる僕に立ち止まらずに

 

 

「三月の殺し屋」