ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


彼は必ず生きている

叫ぶ少女の確信は

世界で一番正しい嘘で

敬愛すべき真の幻

 

観測点から離れても

その信条は鳴り止まない

獣が負いし傷跡の

その栄誉にも似た音楽

 

あの人はきっと勇敢で

闘う理由も心得て

彼女の笑顔を愛すると

実に易々と理解する

 

僕は狼少女と踊る

空の上では軽やかと

彼の勇武を持ち得ぬ僕も

大事な痛みは知っているから

 

 

「生還に耐えうる夜」