2014-03-01 ■ 記憶に居ない幸せが 僕の心を励まして 一つ一つの嘘たちが 懐古の甘さを疼かせる そして死んでしまうなら あの愛憎も剥がされて まっさらな常温の中でだけ 言葉を見送る蜻蛉になる 君にもいつか分かるだろうか 剥き出しの魂の吸水性 時の足跡に咲いた花 祈りにも似た優しい迷惑 いずれ僕らは全能な亡霊で 瞳に映る偽物の走馬灯の中 熱を失う躰は実に喜び 意志の混在は完璧である 目を開けたら神様がいる 目を閉じても神様がいる 「我が自死の美点」